ジェレミー・バージェスさんを知っていますか？
ジェレミー・バージェス（Jeremy Burgess 1953年生）
オーストラリア出身のエンジニア。
世界最速のライダーたちのサポートを行い、実際にたくさんの世界チャンピオンを生み出したオートバイレースのスペシャルエンジニア。
1987年、ワインガードナー選手のチーフエンジニアとして世界GP500ccクラスの世界チャンピオンになったことから有名に。
フレディー・スペンサーにアーブ・カネモトが居たように、ワイン・ガードナー選手を影で支えていたのがこのジェレミー・バージェス チーフエンジニアだったのです。
ジェレミー・バージェスさんの活躍がすごい！
ジェレミーバージェスさんがチーフエンジニアになったのは、1986年。
ロスマンズホンダでワークスマシンNSR500を全戦使用して、いよいよこれからはチャンピオンを狙うぞ！ というワイン・ガードナー選手が相手でした。
年間ランキングを前年の4位から2位に上げ、翌年1987年には早くも世界チャンピオンライダーのチーフエンジニアとして名を挙げます。
それにとどまることなく、1994年から1998年まで、ホンダのミック・ドゥーハン選手の世界GP500ccクラス5連覇達成をサポート。
1999年、ミック・ドゥーハンの怪我による引退と同じくバージェスも引退するかと思いきや、同じ1999年の世界GP250ccクラスチャンピオン、バレンティーノ・ロッシのホンダ移籍及び最高峰500ccクラスへの移籍に伴い、熱烈なラブコールを受けてホンダに残留。
2000年ホンダNSR500を駆るバレンティーノ・ロッシのチーフエンジニアとなりました。
2000年にV・ロッシは序盤こそ苦しんだものの、しっかり初優勝。
後半さらに1勝の計2勝をあげて世界ランキング2位。
2001年には早くも11勝という別格の強さを見せてGP500ccでの世界タイトルを獲得させました。
なんと、GP125cc、GP250cc、GP500ccと3階級制覇を成し遂げる後押しを行ったわけです。
また、2001年からそのまま2005年までの世界最高峰クラス5連覇！
ここでは、2サイクルのホンダNSR500から4サイクルのホンダRC211V、2004年からは、ホンダからヤマハへとメーカ－をまたいでYZR-M1での連続チャンピオンと、マシンや環境の変化にも負けず勝ち続けるという偉業を成し遂げています。
バレンティーノ・ロッシ+ジェレミー・バージェスさんとのコンビは、その後の2008年、2009年もMotoGPの世界チャンピオンですから、その強さたるや恐ろしいものがあります。
V.ロッシ選手とのコンビだけでも7回の世界チャンピオン獲得にも貢献している凄い方です。
世界チャンピオンの影に名エンジニアあり
改めておさらいしてみましょう。
1987年 WGP500cc HONDA NSR500 ワイン・ガードナー
1994年 WGP500cc HONDA NSR500 ミック・ドゥーハン
1995年 WGP500cc HONDA NSR500 ミック・ドゥーハン
1996年 WGP500cc HONDA NSR500 ミック・ドゥーハン
1997年 WGP500cc HONDA NSR500 ミック・ドゥーハン
1998年 WGP500cc HONDA NSR500 ミック・ドゥーハン
2001年 WGP500cc HONDA NSR500 バレンティーノ・ロッシ
2002年 MotoGP HONDA RC211V バレンティーノ・ロッシ
2003年 MotoGP HONDA RC211V バレンティーノ・ロッシ
2004年 MotoGP YAMAHA YZR-M1 バレンティーノ・ロッシ
2005年 MotoGP YAMAHA YZR-M1 バレンティーノ・ロッシ
2008年 MotoGP YAMAHA YZR-M1 バレンティーノ・ロッシ
2009年 MotoGP YAMAHA YZR-M1 バレンティーノ・ロッシ
13度の世界チャンピオンを生んだ名エンジニア！
しかも全てが最高峰クラス！
それが、ジェレミー・バージェスさんです。
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