バイクのヘルメットってどうやって選んだらいいの??
「これからバイクに乗ってみようかな?」と思っている人へ。
そんな方の参考になれば嬉しいです。
はじめまして。
私はおよそ20年ぶりにバイクに跨るという選択をした、リターンライダーです。
そんな私自身のヘルメット選びについて語ります。
順を追って説明しますので、お付き合いください。
ヘルメットを買う前に
ヘルメットは【消耗品】です。
最初に、残念なお知らせですが、ヘルメットは消耗品なのです。
世の中にカッコイイヘルメットがたくさんありますが、一応、覚えておいてください。
数年に一度はいやでも買い換えることになる物だということを。
ヘルメットはライダーの頭を守る大切な道具です。
でも、内部の衝撃吸収素材は、時間とともに経年劣化して、防護効果が薄れていきます。
なので、使用期限が切られているのです。
・・・後ほど説明します。
お財布にいくら入っていますか?
お財布の中身(予算)の確認をしておきましょう。
オートバイを今から始める人だったら、ざっと以下が必要です。
2)バイクを買うお金(借りられる人はパス)
3)バイク用品を買うお金
免許とバイクには気がつくのですが、案外、バイク用品のことは忘れられがちです。
ですので、全体を見て計画を立てましょう。
私自身、今回のリターンライダー計画で、ざっと予算の大枠を「30万円」に設定してみました。
この「予算」は人によって違うと思いますが、必ず上限はあると思うので、計画的に進めていきましょう。
バイク用品代って何?
代表的なものはヘルメットですよね。
ただ、私がバイクライフに必要だと思っているものはもう少しありまして……。
2)手袋
3)紐靴じゃないハイカットの靴
4)バイクカバー
5)補助錠
6)バイクウェア(長袖、長ズボンがあればとりあえずはOK)
7)バッグ類(ウェストバッグ、メッセンジャーバッグ、リュックなどでOK)
こう見ると、けっこうかかりそうでしょう?
もしあなたの予算が限られるならば、とりあえず、おしゃれなバッグ、おしゃれなライディングウェアは、次の機会においておいて、最低限、上の3つ、できれば5つまでは用意してほしいです。
だってね。
乗り始めたら、保険料はもちろん、ガソリン代、オイル、タイヤ、ブレーキパッドなどなどの【その他費】もかかるわけですよ。
ですので、賢く手堅く行きましょう。
ヘルメットの話に戻るよ
さて、ヘルメットですが、注意が必要です。
ヘルメットにも規格がありまして、大きなバイクに乗る人は、「よりしっかりしたヘルメットを被りなさい」というルールになっています。
ですので、中型免許以上のバイクに乗る人は要注意です。
ヘルメットに小さく「125cc以下用」と書いているヘルメットではダメで、警察に捕まります。
必ず「全排気量用」を用意しましょう。
明らかに、そのへんの若い子が首から下げている「半キャップ」とか、耳が出てる、あるいは耳のところが違う素材になっているようなヤワなヘルメットはダメという事になっていますので、だいたい見たら分かると思います。(正確にはお店の人に確認してくださいね)
おすすめのヘルメット(形)
おすすめのヘルメット、形でいうなら「フルフェイス型」というやつです。
オートバイレーサーが被っていますよね。あの形。
アゴまでしっかり隠れるやつ。
形的にはあれが一番間違いがないです。
顔面が削られるのを防ぐのでね。
ヘルメットって、ズルっと滑って転倒したときに頭を守るためのものかと思ったら、それだけじゃなくてね。
なにかに不意に激突されたり、その衝撃でふっとばされて頭から地面に墜落したり、ぶつける先が岩とか硬いものだったり……、何が起こるかわからない中で、それでも頭を守るものがヘルメットなんですよね。
私の知り合いの娘さんが、トラックに巻き込まれて(挟まれて)、顔面ごと持っていかれそうになったんですけれど、たまたまフルフェイスのヘルメットだったので、顔に傷はつかなかったんです。
一歩間違ったら、嫁入り前の20代の女性の顔が、傷物になるところでしたが、間一髪防げたというわけです。
なので、特に女性の方にはフルフェイスを被ってほしいと思う今日このごろです。
おすすめのヘルメット(規格)
ヘルメットもいろいろあるので、関係の業界が安全基準を作っていたり、あるいは工業規格みたいなものがあります。
あなたの頭と安全を守るための目安になるので、知っておきましょう。
・【SGマーク】ライダーなら最低限、緑色のこのマークが貼ってあるものを選んでほしい
・【JIS】日本工業規格。落下試験などもしているので、信頼出来るかも
・【SNELL】より厳しい規格。国際格式のレースに出る人はこれが必須です
・【FIM/MFJ公認】レースに参戦する人はこの公認モデルから選ぶとよいでしょう
それぞれ別の規格なので、より安全性の高いヘルメットには、印が複数ついてきます。
街乗りしかしないし、遠出もしないし、飛ばさないし……という人でも、SGマークの付いたヘルメットは被ってほしいです。
SGマーク付きのヘルメットには、対人賠償責任保険がついていて、もし製品の欠陥などで怪我を負った場合、保険適用が受けられるというものです。ただし、製品購入から3年以内の間などの制限があるので注意しましょう。(これが、ヘルメットは消耗品であるという根拠でもあります)
ヘルメットメーカーについて
アライヘルメット
日本のヘルメットメーカーと言えば、アライとSHOEI(ショウエイ)。2大ヘルメットメーカーとして超有名。
安全性に強いこだわりを持つ国産最高峰ブランドのうちの一つ。
伝説のレーサー、フレディー・スペンサー選手や平忠彦選手の使用ブランドとしても有名。
比較的最近だとダニ・ペドロサ選手がその快適さに驚き、シーズン途中にも関わらず、某ヨーロッパブランドから急遽アライヘルメットに変えたのは有名な話。
レース用のフルフェイス型だけではなくて、オフロード用やジェット型など一般向けのラインナップも持つが、その安全性はプロ用と変わらないという。
かなり高級。
SHOEI
伝説の漫画「バリバリ伝説(しげの秀一)」の主人公巨摩郡(コマ グン)選手が被っていたことで有名。
1980年代だと日本初の世界チャンピオン片山敬済(かたやま たかずみ)選手や、ワインガードナー選手、モリワキの選手らが被ろ、最近だと、生きるレジェンド、マルク・マルケス選手が使っているということで人気のブランド。
ハイテク満載の印象が強く、リフトアップを防ぐ空力形状など、工夫が多い。
レース用だけではなくて、一般向けの商品ラインナップも幅広く、多くの選択肢を用意してくれている。
とても高級。
オージーケー カブト
アライヘルメットやSHOEIにくらべると、後発のブランド。
最近シェアを拡大中で、今はジャーナリストやMoToGP解説者としても知られる元レーサーの宮城光(みやぎひかる)選手が近年SHOEIからOGKカブトに換えたことは(一部のマニアでは)有名。(本間利彦選手もそうですね)
ざっくりいうと、アライ、SHOEIにくらべるとリーズナブルな価格設定になっています。
万円単位で安い設定なので、デザインなど好みは分かれると思いますが、最近気になるブランドです。
結構高級。
AGV
イタリアンブランドの老舗。
キング、ケニーロバーツ選手が世界グランプリに殴り込んで最高峰クラスで3連覇しましたが、そのキングケニーが当時被っていたのがAGV(エージーブイ)。
生きるレジェンド、VR46ことヴァレンティーノ・ロッシ選手が愛用していることで有名なヘルメット。
最近はデザイン的にかなり尖っている印象。
ちょっと、高価すぎて手が出ませんが。
BELL
知る人ぞ知る世界の老舗。
1080年代のレースシーンで、後に4度の世界チャンピオンに輝くエディー・ローソン選手が被っていたことで有名。
アンソニー・ホプキンス主演の映画「世界最速のインディアン」でも、ホプキンス演じる老人ライダー、バート・マンロー(この人実在の人物です)が被っていました。
実は、フルフェイスヘルメットの原型となるモデルの開発をしていたり、先進的な取り組みで、知る人ぞ知るヘルメットメーカー。
日本国内では取り扱いしている店舗が限られている印象ですが、一度試してみたいブランド。
大味なヘルメットかと思いきや、アジア人に向けた金型を使って成形してたり、SG規格を取得していたりと、日本人愛にも溢れています。
アライとSHOEIの金額高騰が目立つので、相対的に安くなってきたようにみえます。
お店で見かけたら、お買い得かもしれません。
シンプソン
特徴的なデザインで、昔から一部の方たちに異常な人気を誇るとんがったブランド。
一見するとガイコツのような、あるいは映画スターウォーズに出てくる白い兵士のヘルメットのような、独特な存在感のあるフルフェイスモデルが印象的です。
ドラッグレースが好きな人、ハーレーダビッドソンのような大きなバイクのにまたがって、「これでもか!」って威圧したい人にオススメです。
お高いです。
HJC
ヨーロッパブランドなのでしょうが、私は被ったことがありません。
およそ街で見かけたこともありません。
すみません。情報不足で。
ヤマハ
ヤマハブランドで提供しているヘルメットがあります。
街のオートバイ屋さんで原付きを買うと、セットで勧められることがあるかもしれません。
ヤマハの名前で扱っているので、特別グレードが低いということはないでしょう。
ZEUS(ゼウス)
最近気になるブランドのうちの一つ。
オージーケーカブトさんより更に後発の台湾ブランドのようです。
南海部品さんなどのショップで試着出来ます。
造り的にはABSという合成樹脂の帽体に発泡スチロールが基本のようです。
2重のバイザーなどの多機能を備えながらも、価格的にリーズナブルなのが特徴。
リード工業
リーズナブルなバイク用ヘルメットを作っている日本の会社。
流通大手ドン・キホーテなどで購入が可能。
幅広い客層に対応。
俗に言う半キャップ、ハーフヘルメットなども手掛けています。
数千円から入手可能なので、お財布には優しい。
サンポート
こちらも価格帯の安さが嬉しいヘルメットメーカーです。
ドン・キホーテさんで購入可能。
予算の関係で、私が今回リターンライダーとして選んだのも、このサンポートさんのヘルメットでした。
他にもヘルメットメーカーさんはたくさんありますが、ひとまずここまで。
余裕があるのなら、あるいはより安全性、より快適性を求めるならば、上の方に紹介したヘルメットを試してみてください。
私もレースをやっていたときはアライさんのフルフェイスを被っていました。
現実的な?ヘルメット選びについて
より安全なヘルメットを選んでほしいです。
でも、およそ3年ごとに5万円~7万円をヘルメットのためだけにかけられる人って、そんなに居ないとも思います。
安全運転が第一です。
もらい事故も含めて、いかに事故に合わないようにするかが大事です。
夜でも気づいてもらいやすくするために、明るい色の服を着るようにするとか、早めのウインカーとか、ヘルメット以外での安全確保も考えるべきです。
そして、お財布にも無理がない、上手な買い物をしてもらいたいと思います。
2.最低限、緑色のシール「SGマーク」が付いていることを確認する。
3.他人のお下がりとか、中古品には手を出さない。
4.見た目よりもフィット感が大事。
5.一度ぶつけてしまったら、潔く買い直すこと。
6.シールドも、傷がついたら交換。常に見やすく。
7.あごひもの締まり具合も確認。
中古はダメですよ。
経年劣化、中の緩衝材のダメージなどのリスクがあるので、絶対ダメ。
また、きちんと自分の頭のサイズとあったものを選びましょう。
サイズだけではなくで、フィット感も大事です。
自分の頭の形にあったもの、全体を包み込むような感じでしっくりくるもの、首を強く振ってもぐらついたりしないものを選びましょう。
私は顔の幅が広いらしく、以前被っていたアライさんのヘルメットだと、こめかみの部分がきつくて、長時間被っていると頭痛を感じるくらいでした。
メーカーやそのモデルによって結構違うので、要注意です。
高級ブランドだとフィッテイングパーツでピッタリ合わせてくれるシステムもありますが、できれば最初から頭に合うものを探したいですね。試着、大事です。
だいたいこんなところかな?
それでは良いバイクライフをお楽しみください。
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