NSR500に跨ったノリック阿部の1993年!全日本デビューイヤーでのGP500チャンピオン!

Norick Abe HONDA NSR500 (1993)

ノリックの1993年
ノリックこと阿部典史(あべ のりふみ)は、世界レベルのオートバイレーサー。
今は亡き英雄である。

1993年はノリックにとっても、我々ロードレースファンにとっても特別な1年になりました。

そう、鳴り物入りで、ついに国際A級に昇格してきた阿部少年の全日本国際A級ロードレース選手権のデビューイヤーでした。

しかし、参戦はGP500ccクラス。

当初TT-F1クラスへの参戦が予定されていたようですが、全日本最高峰、世界でも最高峰の最速クラスへ参戦が決まりました。

マシンは型落ちながらもホンダのNSR500を使うことが出来、チームはブルーフォックス。

この時点で弱冠17歳の若者には、破格の待遇に見えました。

ノリックのHONDA NSR500

この年の阿部典史選手のNSRは1992年型のフレームに1993年型のエンジンを載せたハイブリッド。

スラントノーズカウルの左右にはエアダクトの大きな三角形。

見た目にも特徴的なマシンでした。

ノリック乗り!?

乗り方も特徴的でした。

1975年9月7日生まれの阿部典史少年は、中学卒業とともに、アメリカでダートトラック(フラットトラックとも言う)修行を行い、帰国。

その影響でしょうか? 極端な前乗りとリーンアウト。

1コーナーの進入から、フロントタイヤをズリズリと滑らせ、それをものともせずに向きを変えて立ち上がっていく、キレッキレの走り。

後にノリック乗りとも言われた阿部選手の走りは、藤原儀彦選手や本間利彦選手、辻本聡選手や岩橋健一郎選手といった、なみいる全日本チャンピオン経験ライダーたちをもねじ伏せて駆け抜けていきました。

全日本選手権に現れた台風の目

全日本選手権シリーズの方も、序盤から、

Round1 2位
Round2 優勝
Round3 優勝

と、抜群のスタートを見せました。

前の年はノービスで走りは凄いけど、まさかここまでとは…… と、誰もが驚きを隠せませんでした。

途中、転倒リタイヤなどもするものの、全日本選手権シリーズチャンピオンに輝きます。

全日本チャンピオン奪取、そして世界へ

そして、彼の走りは翌年、

世界中を驚かせることになります。

ホンダの阿部選手を見られたのはこの年だけ

阿部典史選手は、ヤマハのライダーという印象が強いですよね。

そうなんです。

阿部選手がホンダのマシンに跨ったのはわずかなのです。

ましてや、翌年からは全日本選手権のGP500クラス、後年、世界GPでもGP500クラスはなくなってしまいますので、NSR500に跨った阿部選手を見られた人は本当に貴重なのです。

▼▼阿部典史選手のとNSR500(1993年の活躍を見る)

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